2018年も残りわずか。冬の寒さが厳しくなるについてチビツーを連れたお山登りは難しくなります。でもどうしても今年中にもう一度チビツーとも一緒に歩きたい。そんな想いから選んだ自宅近所の円海山周辺の緑地帯の一画である横浜自然観察の森。そしてその一角に佇む大丸山(おおまるやま)。そこは横浜市内最高峰の山でもあったのです。ショイコ(子連れ登山用キッドキャリー)を卒業し、自力で歩いてもらえればと願う父の思いは果たして・・・?
目次
大丸山
基本情報
横浜市の栄区と金沢区の区境にある、横浜市最高峰の山(156.8m)です。横浜自然観察の森の中にあります。山頂からは金沢方面と横浜の湾岸部を見渡すことができます。
ハイキングコースのマップはこちらです。
自然観察の森周辺は駐車場が少ないため、公共交通機関でのアクセスが中心となりますが、上郷・森の家の駐車場に止めることができればそこからほぼフラットなハイキングコースを歩いて大丸山に登ることができます。
バリアフリー情報
自然の中のハイキングコースです!残念ながらバリアフリーは期待しないでください!
お出かけ難易度
難易度:★★★★☆(4)
本格的な登山ほどではありませんが、自然の中のハイキングコースを歩くという負荷のかかる行為です。最悪、抱っこやおんぶをして引き返すことも覚悟しなければなりませんが、達成感は非常に大きいものになると思います。
上郷・森の家からの前途多難なスタート
駐車場が少ないこの界隈ですが、上郷・森の家の駐車場が利用できます。
2019年5月現在、上郷・森の家はリニューアル工事中のため駐車場の利用ができませんのでご注意ください。
上郷・森の家別館の裏道から、ハイキングコースへ繋がる道に行くのですが、勝手口感がハンパなく、一瞬通行を躊躇います・・・。
裏道からは早速階段を上るのですが、チビツーがこの時点で「この道イヤ!」と言わんばかりに泣いてしまいました。
仕方ないので、えびみりんタイム。まさかこんなにも早くこの時間が訪れるとは・・・orz
機嫌は何とか持ち直したのですが、どうも行きたい方向に歩いてくれません。手を引っ張っても逆効果になりかねないので、しばらくは好きに歩かせてあげることにしました。
「だめだこりゃ」的なチビワンの表情(笑)
至ってマイペース!これ、後ろから撮影したんじゃなくて「逆走」を始めてしまったところなんです(笑)
さすがに方向転換してもらいましたが、今度は雑草の中に。草とか枯葉の「ザッザッ」という音と感触(?)が好きなのです。
途中、チビワンが後ろからコッソリ近づいて押そうとしたら・・・
まさかのダッシュ!(笑)本人もまったくチビワンのことなんて意識してなかったはずなんですが、神タイミングでした(笑)
しつこくあきらめない人(笑)
だんだん笑顔も見せてくれるようになりました^^
・・・と思いきや、またあらぬ方向に!なかなか進みません。。。
円海山周辺緑地ハイキングコースへ
自然観察センター付近から、いよいよハイキングコースのメインストリートに入ります。
大丸山直前の登りまでは、ほぼフラットな道なので、チビツーでもとても歩きやすいです。分岐箇所以外は基本一本道なので、下手に脱線する心配もありません。
ここはヘイケボタルの湿地。木道にて入ることができます。6月ごろにはホタルも見れるそうです。来年にでも来てみたいですね。ちょっと寄り道します。
落ちないかヒヤヒヤしますが、水への恐怖心を克服したので落ちなくても自ら進んで突入しないかドキドキしてます。
結局湿地の木道を3周してくれた(笑)末に、本線復帰しましたが・・・
またもや、えびみりんチャージタイム。チビワン「またかー」の表情。
ハイキングコースの途中にはベンチ&テーブルが多数点在しています。助かると言えば助かるのですが、すべてのベンチで休憩していると遅くなるくらいです。
え、休んじゃいます?(結局乗って遊んだだけでした)
なぜここにいて、何のために歩いているかなんてことはわからないかもしれません。もしかしたら普段の散歩と変わらぬ気持ちかもしれませんが、それでも自然を感じて歩いてくれればいいです。こんな無垢な表情には癒されます。
チビワンはというと・・・さすがに物足りない様子。グチりつつも、木の実を拾ったり魔法のほうきでフライトしてみたりと、それなりに楽しんでいるようには見えます。
横浜市最高峰の頂へ!
ほとんどアップダウンの無いハイキングコースを歩いてきましたが、ここは最初で最後の難関。大丸山山頂へ至る階段の入り口。
すでに一時間以上は歩いているので、歩きなれていないチビツーには多少の疲れもたまっているかと思いますが、そこにきてこの階段です。
目標を見据えて・・・
いざ!
余裕カマしてたチビワンウサギさんは・・・
ストイックなチビツーカメさんに追い抜かされるのでした(笑)
そして・・・
着いたー!広い山頂です。
午後1時15分、出発から約2時間かけて登頂しました。大人の足であれば30分程度で辿り着けるお山なので4倍近くの時間がかかったことになりますが、チビツーとしては初めて自力で登頂したお山。記念すべき瞬間です。
金沢方面と横浜の湾岸部、三浦半島のほうまで見渡せます。中央ちょい左に見えるのは八景島シーパラダイスですね。
「大」と「山」は小学校で習いました。最近は漢字への興味がとても強くなっています。嬉しいことですね。
山頂にいらした方に撮影していただきました。ありがとうございました。私が背負っているのがショイコ(登山用キッドキャリア)です。念のために背負ってきましたが、最後までこれに頼ることなくここまで歩いてこれました!
低地でも最後の紅葉でしょうかね。今年は台風による塩害で沿岸部近くの紅葉は最盛期を迎えずして散ってしまった葉が多いようで、鎌倉でも紅葉は盛り上がらなかったのだとか・・・。
さて、少し肌寒くもなってきたのでそろそろ下山しましょう。下山はどこまで歩いてくれるかな?
ゴールまではあっという間!
さて下山開始です。下りには強いチビツー。スタスタと歩き始めます。
心配したほど歩調は悪くなく、一部登り返し箇所も走り出すほど。
あっという間にヘイケボタルの湿地まで戻ってきました!
隊長に続け~♪
無くなったと諦めていたマムートミニトイ。なんと拾ってくれた方がいたようで、木にぶら下げてくれていました。ありがとうございました!
これでお揃いに戻りました♪
だいぶ疲れは出て来たのか、陣馬山以来三カ月ぶりに見たこのポーズ
それでもまた気分を良くしたのか、途中で走ったりしながらもスタコラッシュと歩いていきます。
すると・・・
あ!!
一瞬登山靴が抜けたのかと思いましたが、黒い影の正体はマムートトイ。こうやって先ほども落ちたのですね。落ちない工夫が必要なようです。
それでも走り続けるチビツー。まだまだ体力は残っているのかな?
道幅が広かったり分岐が多いとついつい気の向くままに歩いて行ってしまいますが、おやつで釣ったり無理に方向転換させようとせず一番確実なのは”手を繋ぐこと”でした。まぁおやつも非常に有効ではあるんですけどね。
自然観察の森入口まで戻ってきました。ゴールはもう目前です。
最後の階段。手すりを使って慎重に降ります。最初来たときはいきなり泣かれてどうなることかと思いましたが・・・たった数時間ですが、逞しくなったような気がしなくもないです。
午後2時47分、下山完了!歩ききったよ!がんばりました~!(涙)
往路は2時間近くかかりましたが、復路は1時間弱。3時前下山も果たしたことですし、万々歳です。
ゴール後もの段差のある個所の上り下りを続けるチビツー。本人的には遊んでる感覚なんでしょうね。チビツーなりの成長を感じました。
振り返って
「多動」や「不安定な睡眠リズム」など、知的障害の症状が顕著になる一方で、少しずつですができることも増えてきたチビツー。ショイコに乗せているときは体力は要りますがある意味では楽でした。最近は体重も増えてきたことに加え、私の腰の負担も少なくないのでどうしたものかと思案していましたが、この日のハイキングは明るい将来を彷彿させるものでした。
チビワンは物足りなさを訴えつつも、独自の工夫でこの短すぎるハイキングも楽しんでくれたようで、「またここ来てもいいよ」とのことです。チビワンの順応性にはある意味感謝しています。
横浜市最高峰の大丸山。標高はわずか156mで、今回のルートに至っては標高差は過去最小の60m。小さな小さなお山でしたが、チビツーにとっては大きな成長を見せてくれるお山となりました。アクセスが最高に良いということで、チビツーを慣れさせるためにも頻繁に通いたいなぁと、そして円海山周辺の緑地開拓も進めたいなと思う一日でした。
- 出発時刻 / 高度: 12:01 / 83m
- 到着時刻 / 高度: 14:47 / 88m
- 合計時間: 2時間45分
- 合計距離: 4.1km
- 最高点の標高: 148m
- 最低点の標高: 78m
- 累積標高(上り): 60m
- 累積標高(下り): 51m