ジメジメと蒸し暑い日々。自粛も解除されたしやっぱり水遊びしたい!でも人工遊水池は避けたい!そして、自粛生活中に弱まってしまったチビツーの長距離移動耐性を徐々に取り戻したいということで我らがチーム3人、少々遠出をして秦野市の戸川公園に行ってきました。
一年ぶりの戸川公園。長距離移動に本格的な川遊び。果たしてそれらの耐性は!?自粛解除後初の遠出はドキドキものでした。
秦野戸川公園
基本情報
神奈川県秦野市にある、表丹沢の山々と秦野盆地に囲まれた自然豊かな公園です。公園の中心には丹沢の山々から湧き出る水無川が流れており、その川を跨ぐ立派な吊り橋も特徴です。キャンプ場や野球場なども併設されており、自然と接しながらも広大な敷地でゆっくりのんびりと楽しめる公園です。公式サイトはコチラ。
バリアフリー情報
公園には点在する3つの駐車場(大倉駐車場、水無川駐車場、諏訪丸駐車場)があります。手帳提示で全額または一部の駐車料金の免除があります。駐車場詳細に関してはコチラ。
暑い時期の駐車場は満車になることが多いそうで、大倉駐車場以外の2駐車場のほうが比較的停めやすい印象です。
お出かけ難易度
難易度:★★★★☆(4)
川に入る場合は、やはり自然の川が相手ですので普段以上に見守りは注意する必要があります。また、突発的な増水などの可能性もあります。お子さんは(障害を持ったお子さんであれば特に)手の届く場所にいるようにして下さい。※目の届く場所では個人的に不十分だという認識です。
感情の起伏は1年前以上
今日はまだ人出が少ないためか大倉登山口側の公共駐車場に停めることができました。ここだと手帳提示で障害者割引が利用できるので助かります。
チビツーは1年前を覚えているのか(あるいは下り坂だからか?)スタスタと機嫌よく歩いていきました。
そこそこの人出のようですね。気温は高いですが、梅雨でかつ山が近いということもあって雲が多く、ジリジリとした直射日光がありません。帽子を被ってくれないチビツーには有り難いこの日のお天気でした。
やっぱり端っこ大好き!
・・・ですが、ここでチビツーの表情が突然崩れます。
直前までニコニコだったのですが・・・シクシクし始めたと思ったら
うわーん!と声を出して泣いてしまいました。
ぶっちゃけ、周囲に誰もいなければ正直あまり気にしません。これが自閉症の子の現実ですから。
原因は間違いなくあるはずなのです。あるから泣くわけですが、このような状況だと察しようもありません。原因がわかりやすい状況であれば手を打つことも可能ですが、「ほんのわずかに気圧が変わった」とか、「たまたま視界に入った何かで過去の出来事を思い出した」といった可能性までを考えると、言葉を話せないこの知的障害児から原因を取り除くのは実質不可能です。
無理やり場面(場所)を切り替えて気分転換させるか、それが無理なら自然と落ち着くの待つしかありません。長ければ30分後ということもありますし、早ければ数秒(いやホントに。)であることもあります。
まぁ今回の場合は後者でした。少し歩かせて、30秒もすればこのとおり。ご機嫌な声を出しながらルンルン歩きだします。
そして川が見えるなり、顔を上げて走ります(ご機嫌な時の仕草です)。
さあ!川だサブーンだ!
ザ・ブーン!
やっぱり自然の川の水は気持ちいいね!
早速チビワンはザブンと浸かります。初めは少しへっぴり腰気味のチビツーでしたが・・・
すぐに笑顔を見せてくれました^^
余談ですが、二度に渡ってこの戸川公園の川に入った経験からすると、靴はKEENのサンダル(ニューポート)よりもクロックスのサンダルのほうが断然オススメです。
というのも、この川は場所によっては小さめ(1cm以下)の石が多く流れており、サンダルの中に結構な頻度で小石が入ってきてしまうのですが、KEENのサンダルだとフィット感が高いせいかなかなかサンダルの外に小石が出てくれず、不快な状態が続いてしまいます。
一方クロックスだと隙間が大きいため、KEENよりは比較的簡単に小石を排出させることができます。
水陸両用で遊ぶような場所や小石が少ない岩場などでの水遊びはKEEN、砂利が多い川や浜辺などではクロックス、という使い分けがよさそうですが、余裕があれば両方とも持って行って、どちらかをメイン、どちらかを帰宅時用といったふうに分けるのも良いかもしれません。
「こっちおいでー」と声をかけるチビワンですが
「おまえが来い!」と言わんばかりにチビワンの手を逆に引っ張ります(笑)
「連れてってもらう」というより「こっちこい!」と言わんばかりの連行っぷりです。
少し深めの場所に行ってもこの通り笑顔を見せてくれる余裕もできました。
「流されるー助けてー」とチビツーに助けを求めるチビワンですが・・・
あっさり見限るチビツー。哀れなりチビワン(笑)
好きだからこその難点
基本的に水遊びは好きなんですよね。
チビツーの”水”の歴史においては「お水怖い」な時期もありましたが・・・
逞しくなったものです。
さて、チビワンはチビワンで小3らしい(?)遊びをしています。
薄い丸石を見つけると
定番の水切り。
再び合流。ちょっと深そうな場所だけど大丈夫かな?
慎重に慎重に・・・
無事に通過成功!やったね!^^
チビワンはチビツーにとって兄であり唯一の友でもある存在。チビツーからこの笑顔を引き出せる子は他にはいないのです^^
ですがここでまた問題が・・・
「好き」だからこそ、なかなか引き上げることも難しいのです。「また後で川に入れるから」「ごはん食べた後でまた来るから」「この先は立入禁止だから」。そんな言葉が通じるなら苦労はありません。チビツーの中では「川から上がる行為=もうおしまい」となってしまい全力で抵抗してくれます。
「好き」が強ければ強いほど抵抗の強さは増してしまうのです。
続・切り替えの難しさ
結局、もう一度遡上しては下ってということを二回繰り返し、お腹が空いたであろうタイミングでようやく川から上がることができました。
ようやくベースキャンプへ到着。すでに私はグッタリですが、これからランチタイムです。
今日はもう十分遊んだので着替えてからランチにしました。
着替えてしまったので、もう一度入りたい!なんてことになったらどうしようかと思ったのですが、ここはすんなりと切り替えてくれました。ふぅ。。。
チビワンも思わず「よっしゃ!?」
むしろ機嫌がさらによくなってしまい(これも原因不明なわけですが)走ったりする姿も。嬉々として追いかけるチビワン。水吸って重くなった着替えと荷物でゼーゼーしながら追いかける私。
駐車場までの坂がこの日の最後の難所。機嫌を維持するためにジュースでチャージ!
柵に気を取られながらも、なんとか坂を上ってくれています。
坂の上部まで来ました。ここまで登ればもう安心。
ちなみに吊り橋の一番向こうにあるのが、チビワンが3歳で完歩した大山。山を目の前にして帰宅するのは山ヤにとってお預け喰らった感じで辛いのですが、ここはひたすら辛抱です。
でも、機嫌もこの通り上々ですし、
何よりこんなとびっきりの笑顔を見せてもらったら、もう「来てよかった」以外の言葉はありませんね。
振り返って
一年ぶりの秦野戸川公園。癇癪や原因不明の号泣はありましたが、これはいつものこと。それよりも自粛中に落ちてしまった長距離移動耐性がまた少しずつ元に戻せそうという手応えが嬉しかったですね。
思った以上にチビツーの笑顔も見れて、上々の再スタートであり、これからの本格的な夏の到来が少し楽しみになりました。
さて、次はどこに遊びに行こう!?